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2019-06-10 15:31:00

症例カンファレンス6

 

はじめに
このところ、気温の急激な低下により、血行不良、急性腰痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症などによる坐骨神経痛がぶりかえしてきたと初診で来所される患者が増加している。中には1日2回の集中治療を受けたいと申し出ている方もおられる。
あいからわず、短期間で完治した患者はその分増加しているので報告する。

症例21:たった2回の治療で治った重症の椎間板ヘルニアからくる坐骨神経痛
男性40代(23区)
 診断:腰椎椎間板ヘルニア・根性座骨神経通L4/L5/L5/S1
 下肢激痛で10度程度しかあげられない。硬膜外注射9月くらいから毎週1回計6回、神経根注射3回行うもほとんど症状の改善がみられない。過去針治療で別件で治ったことがある。
 夜間も足がズキズキしてほとんど眠られない。6月くらいから足に痛みが顕著にくるようになっていたが、9月に入り激痛。毎日しゃがみたくなるほどの痛みである。
 当該患者に環跳穴特殊通電針、初診で実施、夜間の痛みは軽減する。でもまだ大腿部後ろ側の突っ張り感がつよい。なにかが張り付いているような変な表現しがたい違和感が強い。
 2回目:治療前は上記のようなであったが、治療直後、それらの強烈なつっぱり感は激減。
 以後、様子をみるよう指示。


 
症例22:多椎間ヘルニアを患う両下肢・坐骨神経痛(左<右)
男性30代・埼玉県秩父市
 1年前に重量物を持ち上げ搬入作業しているとき坐骨神経痛再発。約10年前にも両下肢・坐骨神経痛を発症し、そのときは自然治癒した経緯がある。
 今回は投薬のみ半年継続したが徐々に悪化している状況である。たっているのがぜんぜんだめ。すわっているのはまだ楽かもしれない。常時特に右坐骨神経痛がひどい。手術も検討するよう地元の病院でいわれていた。
 当院、拝見したところ体幹がくの字に湾曲しており姿勢性腰痛も疑われた。
処置:右環跳特殊通電針・腰部透刺針を実施。かなりの重症例である。
 遠方ゆえ、週1回来所、計8回治療した段階でほぼ坐骨神経痛は沈静化、若干まだ姿勢の湾曲はくの字ではあるが更に加療の必要がある。あと1・2ヶ月の加療期間が必要と思われる。
手術は一切必要ないところまで回復しているので中国針治療の適応範囲が広いことに驚かれるであろう。手術しかないと思われた症例がこのように1.2ヶ月程度で改善に向かうということは実は非常にすごいことである。




症例23・左大腿部前側~膝にかけての神経痛および椎間板ヘルニアに伴う左神経根障害・坐骨神経痛。腰痛症。
神奈川県・男性30代
 3年前からよくなったり悪くなったりを繰り返している状況。足裏にも激痛があったことがある。検査にて椎間板症・椎間板ヘルニアと診断される。投薬治療のみ。
神経ブロック3回で軽減するも、その後再度症状が再燃し、神経ブロック4回するも症状の改善がみられなかったので来院。MRIではヘルニアの膨瘤は確認されない。
 当初にて拝見したところ、左坐骨から下腿・かかと付近まで軽い痺れがきている症状が確認された。特に麻痺はない。三里から京骨(すねからあしの外側)への痺れも確認された。
 処置:左環跳穴特殊通電針にて3回にて痺れ激減。大腿部前側から膝にかけての症状の処置:4つの膝目穴へ1寸3分、血海穴・梁丘穴・大腿部への加療処置により症状の顕著な改善をみる。以後、定期的な通院指示。




症例23:椎間板症による腰臀部痛(特にL5/S1外側の症状)
 東京23区・女性50代
 いまから3ヶ月前ほどから腰の調子がおかしく、整骨院にて治療を受けるが症状の改善がまったくみられない。その時点ではある程度動けていた。
 8日後近くのスーパーにいき帰ってきてから動けなくなるほど痛みが強くなる。カイロに通院するもほとんど症状の改善がなかった。
 それから8日後、整形外科受診し、椎間板症といわれ薬で治るでしょうとのこと。すごく楽にはなったが立ち上がり時、歩行時、寝返り時に左腰に痛みが強く出る。
重心を左にかけ、ものを拾う姿勢で激痛がくる状況である。

 処置:腰部2本、臀部2本特殊中国針実施。初回治療後靴下履くのが楽になる。
骨盤のゆがみも示唆された。腰椎調整処置1回のみ。
 3回目:寝返りも楽に、車の乗り降りも非常に楽になったとのこと。
 



症例24:椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛(両下肢・坐骨神経痛)・重症にて手術の適応しかないと診断されたもの
 東京23区・男性30代
 足もほとんどあがらない、特に左下肢痛はひどく歩行困難、左SLR10度、右下肢30度程度で激痛が臀部からふくらはぎ外側にくる。
 L3→仙骨S4にかけ、体幹のうごきによって症状の再燃をみる。
 脊柱管内の神経にまで影響ある大きなヘルニアであることが推察できる。
 MRIにて7月に椎間板ヘルニアと診断されている。1ヶ月安静、その後カイロ通院、症状が1ヵ月後症状がつよくなる。特にすわっているのが耐えられない。9月になり週1回硬膜外麻酔1ヶ月通院、若干楽になる。ただし歩行障害は改善がみられない。排尿・排便の感覚がおきにくく骨盤神経叢に影響があることが推察できた。
 処置:重症の椎間板ヘルニアであり、骨盤神経全体にも障害が示唆されていたので慎重に加療・経過観察することに重点がおかれた。
 あまりに歩行が痛いので治療が始まるまで受付の長いすに来所するや否や横たわっている状況である。いかにひどい症状かおわかりであろう。
 腰部特殊中国針治療・透刺術(痛くない)を実施、ヘルニアの圧排を緩和する処置としては治療効果が証明されている。
 環跳穴特殊中国針も左右実施。同様の加療を13回行った段階で寝たきりになることはなくなった。
 以後20回実施、ほとんど上記の症状は沈静化された。2ヶ月の通院期間。あと1ヶ月程度で完全に症状沈静化される見込みである。

 特殊な中国針治療を実施することにより、ほとんどのヘルニア・狭窄症などからくる神経痛は沈静化され、積極的に実施すべき治療法であるといえる。すでにこの10年間で2万5千症例経験した。