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2019-06-10 15:39:00

腰椎椎間板症が改善した症例

 

◎はじめに
 椎間板ヘルニアは通常坐骨神経痛を伴うが、今回は腰痛だけにとどまり、下肢痛まで経過悪化をたどらず、鍼灸治療のみにて著しく腰痛症が改善した症例につき報告する。


 症例1
 男性35歳、自由業、平成14年11月16日早朝起床時、腰痛発症。起き上がるときにあぐらいをかいた状態で背伸びをして右後方へ上体をそらしたところ、急激に右腰椎5番から仙腸関節間にかけて強い痛みを自覚する。
普段から業務多忙により腰が疲労していることは以前から自覚しており、時折中腰の姿勢で重たいものを支えたりする作業も行っていた。2日前ほどに重量物を持ち上げていた経緯がある。

 前屈、後屈、臥位→立位へおきあがるとき右腰部に症状自覚する。整形外科へ通院するときタクシーからでて立ち上がるときも腰部にいいしれぬ重だるさを自覚していた。坐骨神経痛はない。

 診察した整形外科でMRI、X線撮影により診断したところ、「腰椎4番目と5番目に椎間板ヘルニアの疑いあり、もう少し悪化したりすると足まで痛くなるが、かろうじて保っている状態」と説明された。SLR(-)、麻痺、筋力の低下などなし。近くの麻痺などもない。


 発症3日後、鍼灸治療を行う。触診したところ腰椎3番目から5番目近傍にかけて著しく筋緊張が認められるほかは、なにも認められなかった。病院受診時と同様の状態である。
 腰椎L3~L5華陀脊柱点に3番鍼2センチほど刺入し低周波鍼通電を10分間1Hzにて行う。鍼施術ののち、物療リハと腰椎マニュピレーションを行う。施術後少し楽になった模様である。後屈は改善した。治療としてはきわめてオーソドックスな方法である。

2診目から4診目まで同様の施術を行ったところ、前屈後屈とともにほとんど症状の自覚はない程度まで改善した。これで2週間ほどあけた。

 仕事を本格的に再開し、疲労がたまり始めたとき、急激に冷え込んだある朝からまた腰部に違和感を覚え、なかなか起き上がれない状態である。再来し施術2回目で腰痛がおさまる。
 その後3ヶ月ほど経過するが時折疲労がたまったときにだけ腰痛が軽くくるほかかは、以前のような症状の再燃はない。定期的に2週間間隔でコンディション調整を受け至っている。