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2019-06-10 15:42:00

腰部脊柱管狭窄症の両足しびれが回復した症例

 

一般的に腰部脊柱管狭窄症とは、脊柱管(中枢神経および馬尻・神経の通り道))が加齢による腰椎の変形や椎間板の変成・圧排などにより狭くなり、間欠性跛行(歩行で痛みがくる)がくる疾患で座骨神経痛を伴うことがしられている。
 一部文献によると、神経根型と馬尻型にわかれるようで、前者は痛みを、後者はしびれを主訴とするようである。



 特に中高年によくみられる症状であるが、治療法として手術するほかとくにこれといった有効な方法があるわけでもなく、日常ごまかしごまかし痛みに耐えてしのぐほかなかった。
 時間がたてばある程度改善する椎間板ヘルニア起因座骨神経痛と違いいつまでたってもなおらないなどの難治性症状に悩まされている患者は実は非常に多い。一般的に鍼灸や整体なども臀部のコリをとったり、マッサージをしてすこし痛みがやわらぐなどの程度にしか治せないことが実に多かった。

 坐骨神経痛などで来所する患者のほとんどは椎間板ヘルニアが原因であるが、今回は、脊柱管狭窄症の患者に対し、特殊鍼法にて治療する機会があり比較的短期で有効例を示すことができたので紹介する。2例のうち1例は完治。


 症例1:患者男性昭和15年生まれ、他所MRI診断により脊柱管狭窄症と診断済。
 
 経過:平成15年4月上旬に左足裏および大腿部後側につるような激痛がおこり歩行困難になる。整形外科にてレントゲン写真により背骨はしっかりしているが腰部脊柱管狭窄症と診断され、マイクロ波温熱療法、腰部牽引などの物理療法を受け、消炎鎮痛剤、胃薬、ビダミンB、血行促進剤などの投薬を3ヶ月程度継続するが、症状の改善はみられず、間欠性跛行で50メートルあるくのがやっとであった。

 その後総合病院にてMRI検査により同様の検査結果が出た。消炎鎮痛剤により胃を悪くし途中でやめたあと、漢方薬による痛み止め処方を6ヶ月間継続するもまったく症状の改善はみられなかった。


 来所時?歩行時だけでなく、安静時でも下肢痛がある、?仰向きにて膝屈曲位にて症状自覚、?下肢伸展挙上は(-)が確認できた。腰椎周辺には症状の自覚はなかった。


 治療:側臥位にて独自の方法により取穴した環跳穴に、足指に得気(経絡にそって臀部から足先の経穴までの軽い響き)を自覚させてから置鍼し、10分間低周波鍼通電した。経絡上にそって筋の律動が確認できた。

 2回目:来所時、問診により初回の効果を確認すると、150メートル程度歩行可能になるとの話である。
 3回目:今朝方痛みなく起きれた、歩行もおおよそ300メートルと倍になる。
 4回目:歩行が500メートルまで改善し、駅からここまで1回の休憩でこれるようになる。
 7回目:以前は20-30メートル歩行すると、焼け付くように痛かったが、日常生活に支障ない程度まで改善。
 9回目:8回目の治療後、長い距離ではないが小走りも可能になった。徐々に改善しているのが実感できるという談話である。以前はそこまで改善することはいっさいなかったという。
ここまで初診から20日しか経過してない。
10回目から13回目:歩行が著しく楽にはなるが、まだおもいきって走ったりすると若干痛みがくる。
 おおよそ9割がた改善している状況が続いている。
14回目:以前から若干あった下腿の痺れ・痛みは消失していた。歩行にて症状が再燃することはなくなったようなので略治。遠方出張など可能になる。通院期間1ヶ月半強。
まさか治るとは思わなかった症状が治りものすごく喜んでいる状況である。




 症例2:昭和27年生まれ男性、他所にてMRI検査:椎間板ヘルニア及び脊柱管狭窄症のどちらも画像上確認できると診断。
 右足の臀部からふくらはぎにかけ、強い痛みがあり、歩行困難(10~20メートルで座骨神経痛を自覚)。
乗用車の運転も非常にきつかった。ヘルニアの圧排は大きく、手術をするようすすめられており、あさってまでに決断するよう担当医師より指示されていた。

 座位でも症状は続いていたが、ここ直近は座位から立位への姿勢変更時の瞬間的な強い痛みがでるようになった。特に病院では神経ブロックはしなかったようである。
 以後、他所にて整体・鍼などするもまったく改善しなかった。下肢挙上テスト(-)

 治療:8月27日初診、以後患者の言葉を借りると、
     ?8月27日施術後、臀部の痛みはとれ、運転が正面を向いてできるようになった。ただしふくらはぎ、足首はまだ痛い。
     ?8月30日:臀部に張りがが少しでている、当初から比較すると若干痛みが軽減してきた。
     ?臀部に張りがあったので治療、夕方にはふくらはぎ、足首の痛みはだいぶ軽減してきたように思われる。しびれはまだのこる。
     ?右足全体に痛みは軽くなってきた。しびれはまだのこる。歩くスピードは以前よりもアップ。しかし連続しては歩けない
     ?9月6日:コイン駐車場から施術所までなんとかあるくことが可能。
     ?9月9日:下腿の痛みは75パーセント消失。親指、足首のしびれは残る。全体的に60パーセントは回復しているようである。
     ?全体的に65パーセント位は回復。9月11日から比べると歩く速度、距離も伸びた。下腿、臀部の痛み、右足の甲、親指のしびれは同じ。
     ?9月16日上記と同様
     ?歩ける距離は伸びたが少し歩き出すとまた痛み出す。股関節に針灸、臀部付近、腰に違和感あり。
     ?9月26日全体的に70パーセントくらいの回復。このままの状況で進んでいけばもう少しでOKのような気がする。
     ?徐々に回復してはいる。しかしたち続けていると(10分)臀部から下腿にかけ痛みしびれが若干くる。
     ?歩き方に元気は出てきている。腹筋運動もできるようになった。しかしまだ長い距離はあるけない。
     ?以前よりも痛めている足は軽くなったような気がするが下腿、臀部は長時間歩いたり立ったりはまだ痛みを伴うが初回から比べるとうんと楽になっている状況であるという。
その後計19回加療にて両下肢痛消失。



 脊柱管狭窄症による両足の坐骨神経痛は必ず治ります。